たもぎ茸の効果がすごい!美肌・健康に嬉しい3つの理由

「幻のきのこ」とも称されるたもぎ茸は、美肌・健康双方に作用する成分を多く含む食材です。人工栽培が難しく、かつては北海道や東北地方でのみ食されていましたが、近年はサプリメントでも摂取できるようになりました。

たもぎ茸の特徴と栄養素

たもぎ茸の定義と特徴

たもぎ茸は、ヒラタケ科ヒラタケ属に分類される食用きのこです。

自生範囲が狭く旬が短いため希少性が高く、「幻のきのこ」と呼ばれることもあります。黄色い傘が美しく、見た目の特徴も際立っています。

たもぎ茸の栄養素と成分(100gあたり、非加熱)

食品表示・栄養成分表示の参考に役立てられる資料をひもとくと、以下の一覧表で示すとおり、実に多彩な成分が含まれることがわかります。なお、以下の表には掲載していませんが、100gあたりの熱量(カロリー)は23kcalです。

【栄養素の含有量】

水分 91.7g
たんぱく質 3.6g
脂質 0.3g
炭水化物 3.7g
飽和脂肪酸 0.02g
n-6系脂肪酸 0.08g
糖質 0.4g
食物繊維 3.3g
ビタミンD 0.8μg
ビタミンB1 0.17mg
ビタミンB2 0.33mg
ナイアシン 12mg
ビタミンB6 0.12mg
葉酸 80μg
パントテン酸 1.32mg
ビオチン 23μg
ナトリウム 1mg
カリウム 190mg
カルシウム 2mg
マグネシウム 11mg
リン 85mg
鉄 0.8mg
亜鉛 0.6mg
銅 0.32mg
マンガン 0.06mg
ヨウ素 1μg
セレン 4μg
灰分 0.7g

※100gあたり
「出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(食品番号08019 きのこ類/たもぎたけ/生)」

上表には含まれませんが、特に注目されるのが「エルゴチオネイン」です。強い抗酸化作用を持つアミノ酸誘導体で、加齢に伴う認知機能や酸化ストレスとの関連について研究が進められている成分として注目されています。

たもぎ茸の効果がすごい3つの理由

たもぎ茸には極めて多くの作用・効果があるとされており、国内外の企業や大学といった機関が研究中です。この極めて希少なきのこが「すごい」と言われる理由は、免疫力の向上・抗酸化作用と老化防止・美容への影響と肌の改善といった、特徴の異なる効果が期待できるためです。それぞれのポイントについて、詳しく解説します。

効果1:免疫力の向上

たもぎ茸には「β-グルカン(ベータグルカン)」と呼ばれる多糖類が含まれています。β-グルカンは腸内の免疫細胞に直接働きかけ、マクロファージやナチュラルキラー細胞・T細胞・B細胞を活性化させます。インターフェロンの産生促進にも関わるとされ、感染症への抵抗力向上が期待できます。

がん細胞の認識・破壊をサポートする免疫細胞への作用も研究されており、免疫賦活作用を通じてがん細胞認識を助ける可能性が基礎研究で示されており、ヒトでの臨床応用に向けた研究が継続中です。

エルゴチオネインも免疫細胞の機能を高め、炎症を抑える作用があるとされており、皮膚の酸化ストレス低減を介した美容分野での応用研究が行われている段階です。

効果2:抗酸化作用と老化防止

たもぎ茸がヒラタケと比べてエルゴチオネイン含有量が約4倍と多い点は、老化防止の観点で大きな優位性です(山形大学農学部調査、今月の農業2009年1月号による)。

抗酸化作用とは、体内で発生する活性酸素を除去し、細胞の酸化を抑えるはたらきです。活性酸素は老化・生活習慣病・がんの一因とされています。エルゴチオネインがこれに対抗することで、加齢に伴う認知症発症リスクの低減も期待されています。

※「ビタミンEの7,000倍の抗酸化力」という表現が流通していますが、原著論文は現時点で確認できていません。エルゴチオネインが強力な抗酸化物質であることは研究により示されていますが、数値は参考値としてお扱いください。

効果3:美容への影響と肌の改善

たもぎ茸には、コラーゲン生成をサポートするアミノ酸の一種「グリシン」も含まれています。コラーゲンは真皮層の大部分を占め、肌の弾力維持に欠かせない成分です。グリシンの摂取は睡眠の質向上に関する複数の臨床研究で支持されており、美肌や抗うつ効果については研究段階とされています。

抗酸化作用により紫外線・ストレスによる肌へのダメージを軽減できる点に加え、ナイアシンが皮膚・粘膜の健康維持をサポートすることも注目されます。

たもぎ茸に含まれる成分と効果

ここまでにご紹介したとおり、たもぎ茸には実に多様な成分が含まれます。「β-グルカン」や「アミノ酸」、そして「ナイアシン」といった成分は、人間の健康や若々しさを維持するために不可欠な成分と言えます。ここでは、特性について解説します。

β-グルカンの作用

β-グルカン(ベータグルカン)とは、きのこ類から取り入れられる、健康に好影響を与える可能性を秘めた成分です。免疫力の向上や、コレステロール値の上昇抑制といった効果があるとされ、現在も研究が進められています。

β-グルカンは、人間の体内で免疫機能を司る「マクロファージ」「ナチュラルキラー細胞」「T細胞」「B細胞」の働きを活性化させます。また、免疫に関連する物質の「インターフェロン」の生成を促進する作用があるとされるため、免疫力を高める効果が期待できるのです。また、β-グルカンは消化酵素で分解されずに腸まで届き、コレステロールと一緒に体外へ排出する作用を持ちます。

β-グルカンはたんぱく質と結びつくことにより効果を高めると言われます。相乗効果を引き出すためには、たんぱく質を同時に摂取すると有効です。たもぎ茸はたんぱく質も備えた栄養価が高いきのこであり、理想的な相乗効果が期待できるでしょう。

アミノ酸と食物繊維の役割

アミノ酸とは、人間の体を構成するたんぱく質の最小単位です。筋肉や皮膚、髪の毛、爪、内臓、骨など、人体のあらゆる細胞はたんぱく質によって作られています。アミノ酸は、それらの箇所でたんぱく質を合成する役割を担うため、人間が生きるために不可欠な栄養素のひとつです。

体内で化学反応を促進する酵素や、体の機能を調整する役割を持つホルモンも、アミノ酸により生成されるたんぱく質です。皮膚を構成するコラーゲンもたんぱく質のため、コラーゲンの合成にもアミノ酸がなくてはなりません。

食物繊維とは、人の消化酵素では分解されない食物中の総体です。食物繊維は体内で吸収されずに排出されますが、健康と無関係なわけではありません。便通を良好にすることにより、メタボリックシンドロームを予防したり、大腸がんの発症リスクを抑えたりできる可能性があるでしょう。食物繊維には、水に溶ける「水溶性食物繊維」と溶けない「不溶性食物繊維」の2種類があり、たもぎ茸に含まれるβ-グルカンは水溶性食物繊維です。

水溶性食物繊維は、水に溶けるとゼリー状になり、小腸での栄養素の吸収速度を緩やかにするほか、食後の血糖値の上昇を抑えます。体内のコレステロールを排出する作用も持つため、血中のコレステロール値を下げる効果が期待できることも水溶性食物繊維の特徴です。さらに、ナトリウムを排出する効果もあり、高血圧を予防できます。

ナイアシンの健康効果

ナイアシン(ビタミンB3)とは、水溶性ビタミンB群のひとつであり、「ニコチン酸」と「ニコチンアミド」を指します。ナイアシンは、食品を調理したり、加工したりする際に分解され、動物性食品はニコチンアミドに、植物性食品はニコチン酸になることが特徴です。たもぎ茸には、100gあたり12mgのナイアシンが含有されています。

ナイアシンは酵素をサポートする補酵素であり、たんぱく質や脂質の代謝を促進し、サイクルを正常化させるものです。脳神経の働きを活性化させたり、皮膚を健康に保ったり、血液の循環を維持したりなど、体内の機能を正常に働かせるためには欠かせない成分です。

ナイアシンが欠乏すると「ペラグラ」という疾患になるとされています。これは、顔や手足に炎症が発生したり、下痢・食欲不振といった消化器症状が起きたり、めまいや情緒不安定などの精神症状を引き起こしたりする疾患です。このようなトラブルを防ぐためには、ナイアシンを適度に摂取する必要があります。

たもぎ茸の食べ方と摂取方法

たもぎ茸には特有のうまみと食感があり、さまざまな料理に活用されています。近年では、サプリメントやパウダーとしても販売されており、健康に役立つ食材としても注目されるようになりました。ここでは、たもぎ茸の食べ方と、サプリメント・パウダーの活用方法について解説します。

効果的な食べ方とレシピ

たもぎ茸は、加熱したとしても栄養が分解されることがなく、火を通して調理してもメリットが損なわれる心配はありません。簡単なレシピを2つご紹介します。

・たもぎ茸のソテー
たもぎ茸を一口大にカットして、中火で約5分~7分、きつね色になるまで炒めるだけです。温めたフライパンにオリーブオイルとバターを適量流し、たもぎ茸を炒めましょう。塩、コショウ、醤油、みりんを少し加えて味を調え、刻んだバジルをまぶせば完成です。

・たもぎ茸の煮込み
鶏肉を大根、にんじん、じゃがいもなどの根菜類と一緒に、出汁や味噌をベースにしたスープでじっくりと煮込みます。味が整ったら、たもぎ茸を後から加えて、10分ほど煮込んでから食べましょう。たもぎ茸を煮込み過ぎないことにより、シャキシャキとした特有の食感を残せます。

サプリメントとしての利用

たもぎ茸は希少な食材であり、東京など東北以南の地域にはあまり流通していません。北海道や東北においても、収穫できる時期が限られるため、一年を通して購入するのは困難でしょう。近年販売されているサプリメントを利用すると、必要なタイミングで効率良く摂取できます。

たもぎ茸パウダーの活用法

たもぎ茸を粉末状にしたパウダーも販売されています。水やお湯に溶いて飲むだけなので、サプリメントと同じく習慣化させるのが簡単です。きのこ類特有の味が苦手な場合は、味噌汁やスープに混ぜて摂取すると良いでしょう。

まとめ:たもぎ茸の効果と活用方法

希少なきのことして知る人ぞ知るたもぎ茸には、「免疫力の向上」「抗酸化作用と老化防止」「美容への影響と肌の改善」といった効果が期待できます。若く健康な体を維持したり、内側から肌質を改善したりといったメリットを得られる可能性があり、注目度が高い食材です。東北以南で生のたもぎ茸を入手するのは困難ですが、近年ではサプリメントやパウダー状の商品が販売されており、気軽に摂取できるようになりました。

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たもぎ茸を使った化粧品